エリカの管理方法

エリカ
学名: Erica spp

科名:  ツツジ科
別名:  ハイデ・ヒース
属名:  エリカ属
性状:  常緑低木
原産地: 南アフリカ〜ヨーロッパ

花言葉: 博愛・孤独・裏切
エリカの年間作業表
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出回り時期生産農家で開花
開花
開花時期
開花期
置き場所戸外の日向に置く戸外の半日陰に置く戸外の日向に置く
水やり冬の間でも数日に1度たっぷり水やりやや乾きめに管理土の表面が乾いたら与える
肥料2〜3ヶ月に一回与える
控えめに管理
切戻し
切戻し
害虫
カイガラムシ (風通しをよくすることが重要)

挿し芽
挿し芽
挿し芽
定植・植え替え
定植・植替

名前の由来

北大西洋沿岸の荒野に多く咲いていることから、「荒野」という意味の英語ではヒース、ドイツ語ではハイデと呼ばれています。

原産地がヨーロッパのエリカと南アフリカのエリカとでは性質が違う

エリカ属は非常に種類が多く、700種類以上が知られています。そのほとんどは南アフリカ原産の「ケープ・ヒース」と呼ばれるものです。ヨーロッパを中心とする地域には20種類ほどの種が広く分布しており、重要な庭園植物として利用されています。また、エリカの仲間を集めて植えてある庭園を「ヒースガーデン」と呼びます。

ヨーロッパのエリカ

寒さにかなり強く、主要な品種は−15℃〜−20℃程度の低温に耐え、日本では北海道でも十分越冬可能です。しかし、高温多湿になる日本の夏の気候は大の苦手なため、関東以北の涼しい環境を好みます。

南アフリカのエリカ 「ケープ・ヒース」

「ケープ・ヒース」は種類が多いため、その特性もさまざまなものがありますが、耐寒性はやや低くだいたい−5℃程度が限界です。
関東以西の太平洋岸の温暖地では露地の花壇植えが可能ですが、冬の寒風と真夏の高温多湿が苦手なため、その対策が必要です。

≪冬の管理≫

★置き場所

戸外の日当たりのよい場所に置いてください。
室内に置く場合も日当たりのよい場所を選びましょう。
耐寒性はかなり強く、露地で十分に越冬できますが
真冬の寒風に当たらないように工夫して下さい。

★水やり

エリカの仲間は吸水量が意外に多いので、冬の間でも数日に1度晴れた日にたっぷりと水やりして下さい。

★肥料

肥料は多くは必要ありません。1年草の半分程度の肥料管理でいいです。

≪春の管理≫

★置き場所

戸外の日当たりの良い場所に置いてください。
春暖かくなると戸外でも成長が活発になる時期ですので、
室内で管理していたものは外へ出してあげましょう。

★水やり

水切れに注意し鉢土の表面が乾いたらたっぷり与えます。

★肥料

肥料は多くは必要ありません。
1年草の半分程度の肥料管理でいいです。

★植替え

観賞期間が過ぎて新芽が伸び始めたら植え替えと整枝の時期です。
多くの種類は3〜4月頃がその時期になり、開花期が遅い品種でも5月中に終わらせてください。
根を傷めることを嫌うので、根鉢をあまりくずさないように一回り大きな鉢に植え替えてください。
エリカの仲間は一般的に酸性の土壌を好みます。

★繁殖方法

繁殖は挿し木をします。
5月と10月が挿し木の適期です。
枝先を3pほどに切り、下の方の葉を指で取ってから鹿沼土、ピートモス、バーミキュライトを混合した用土に挿せば、1ヶ月ほどで発根します。

≪夏の管理≫

★置き場所

夏越しが重要なポイントです。
梅雨明け頃から半日陰のなるべく涼しい風通しの良い場所に置いてください。
また、長雨に当たらないような工夫をして下さい。

★水やり

水やりは、やや渇き気味に管理してください。
多目の水やりをしてしまうと秋に花芽をもつ品種では、花つきが悪くなります。

★肥料

肥料は多くは必要ありません。
特に夏の終わり頃からの多肥は花つきが悪くなります。

≪秋の管理≫

★置き場所

戸外の日当たりの良い場所に置いてください。

★水やり

鉢土の表面が乾いたら与えてください。

★肥料

肥料は多くは必要ありません。
1年草の半分程度の肥料管理でいいです。

★繁殖方法

繁殖は挿し木をします。5月と10月が挿し木の適期です。
枝先を3pほどに切り、下の方の葉を指で取ってから鹿沼土、ピートモス、バーミキュライトを混合した用土に挿せば、1ヶ月ほどで発根します。